[沼津貨物駅問題]土地の強制収容はせず、県とJR貨物で調整へ?

揺れている沼津貨物駅の問題ですが、昨日の定例会見で知事が方針転換、歩み寄りを見せたようです。

JR沼津駅鉄道高架事業:知事、路線変更を強調 JR貨物の社長と面会 /静岡  ◇「双方の利益めざす」

JR沼津駅周辺の鉄道高架事業をめぐり、川勝平太知事は12日の定例会見で、JR貨物の小林正明社長と面会したことを明らかにした。川勝知事は「JR貨物の説明や態度に感動した。双方に利益があるように考えていこうという結論になった」と強調した。川勝知事は「貨物駅不要論」を展開し同社と対立してきたが、解決の糸口を探るため話し合い路線にかじを切ったことをアピールした形だ。

県やJR貨物によると、会談したのは川勝知事が公務で東京都内を訪れた3月30日。会談に出席したのは県側は川勝知事だけで、同社からは小林社長と惟村(これむら)正弘執行役員の2人が出席した。小林社長らは沼津駅の貨物の種類や取扱量のデータなどを示し、同駅の役割について理解を求めたという。

川勝知事は会見で「貨物の上げ下ろしだけでなく、客車のダイヤとの調和の問題もあると分かった」とJR貨物側に一定の理解を示した。そのうえで「今は(土地の強制収用に向けた)判子は押しませんと伝え、理解いただいた」と強調した。

ただ、JR貨物側は12日、毎日新聞の取材に「何かに合意したという話はなかった。『貨物駅の機能が維持されるなら県の事業に応じる』というスタンスは変えていない」(広報室)と話し、川勝知事の説明とは温度差もうかがわせた

JR貨物の社長と会談したのは既報ですが、その際に沼津駅発着貨物の量だけではなく、運転停車や列車の追い抜きなどのダイヤ上の必要性も示されたことで、理解を示したのでしょう。というか、引くに引けなくなっていたけれど、それを理由にようやく不要論を引っ込められたという感じでしょうか。

しかし、貨物駅移転用地の強制収容はしないというスタンスは変わらないようです。昨日の記事にも書いたように、その土地への大学誘致という思惑が見え隠れします。まあ移転するのはJR貨物ではなく県の都合なので、移転先が提供されないなら沼津駅はそのままということになるのではないでしょうか。

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